こんにちは!
菜園ナビ運営事務局のワイです。
現在、家庭菜園SNS菜園ナビでは、モニター募集キャンペーン「モニチャレ」企画がスタートしています。
今(2022/5/17~5/22まで)募集しているのは袋栽培用培養土「そのまんま野菜畑」(20L×3袋)!
モニター対象は袋栽培用ですが、本日は作物を育てる培養土や土のお話です。
培養土とは…
作物を育て始める方がホームセンター等で手にする培養土。
植物を栽培する上でベースとなる基本用土と、通気性や保水性、捕肥性などがすぐれた補助用土をバランス良く配合された土のことを培養土といいます。
培養土は特定の植物に合わせて作られており、肥料や水はけ、通気性などが調整されています。培養土は育てる植物に合わせて配合されており、野菜用や観葉植物用、種まき用や挿し木用などがあります。
よく培養土と腐葉土は混同されてしまいがちですが、培養土は前述した通り、用途に応じて作られており、それだけで植物を育てることができます。一方、腐葉土は通気性や保水性を高める改良用土ですので、腐葉土だけでは植物は育ちません。
種まき培養土と育苗用培養土の違いって?
そして、本日ご紹介するのは、ナビラー(菜園ナビユーザー)カヌレさんの「教えてください!」
※家庭菜園SNS菜園ナビでは栽培に関するお悩み解決を手助けする、「教えてください!」というユーザーさん同士のQ&Aの機能があります☆アドバイスをもらいたい時はこちらに投稿すると、ナビラー(菜園ナビのユーザー)さんがコメントをくれますよ!
種まき培養土と育苗用培養土の違い。
いつも質問ばかりですみません
またまた教えて欲しいのですが、ホームセンター等で売っている種まき用の土と野菜を育てる土の違いって物凄く大きなことなのでしょうか?
まだ野菜作りが下手な私ですが、種を蒔いたお野菜達がことごとく発芽しません(+_+)
色々考えたてみた結果、行きついたのは種まき用の培養土ではなく野菜を育てる培養土か、一度他の野菜を育てた後に消毒し再生した土を使ってるからなのか?ということです。
種まき用の土って結構お高いんですよねぇ…。
今、教えて頂きたいのは前者と後者では発芽率に大きな違いがあるのでしょうか?ということです。
露地で植えたシソって前年のこぼれ種で発芽してくるような強い野菜なのに私がプランターに蒔いた種は芽も出て来ない…。
シソだけじゃ無いですが…。
なんで~?
せっかく蒔いた種から芽が出ないのはショックですね…。培養土の違いで、発芽率に影響があるのか?ナビラーさんから様々なコメントが寄せられました。
Naoさん
なかなか説明が難しいので、ここかな。
確かに高いですよね。自分は春の育苗は、発芽はセルトレーが多いのでタキイさんの種まき培土を使ってますね。また培養土を使う場合には、土質を見てブレンドして使うことが多いかな。
しそは自分は種まき培土ではなく普通の培養土を使いますね。種には好光性種子と嫌光性種子があるのですが、しそは好光性種子ですから、太陽が必要になります。種を蒔いた後、上にはうっすらバーミキュライトをしますね。種によって覆培土の使い方を変えたりします。
あとは水分量が問題になったりするときもありますね。発芽しないからと言って水をあけ続ければ種が腐ってしまいます。基本的には最初に種を蒔いてたっぷりと水を上げたら、発芽までは水を与えないですね。あ、種によって寿命も違いがありますので注意が必要です。
タヌタヌ=毛玉さん
4/7に種蒔きして未だに発芽してない、ということでしょうか。それだと多分もう発芽することはないかなとは思います。培養土の問題もあるかも知れませんが、Naoさんの言われるように
好光性種子なのに覆土が厚すぎた
水を遣り過ぎた
あたりが原因かと思います。
私も先日ダイソーの青じその種を蒔きました。ナビ内の自分の菜園には登録し忘れていたようですが、点蒔きで数カ所に直蒔きして、少し時間がかかったものの無事発芽しています。シソはこぼれ種からでも勝手に生えてくる、と聞いていたので大丈夫だろうと直播きしました。ちなみに、買って数年経った未開封の青じその種があったので条蒔きで直蒔きしてみましたが、それはさすがに発芽しませんでした。
私は育苗が下手なのもあり、直蒔きできるものは大抵直蒔きしています。少し寒いうちに種蒔きする必要があったり直蒔きできる畝が空いてなかったりしたときはポットで育苗することもありますが、その場合でも庭の土を鍬でほぐしてちょいとふるって使ってます。だから育苗が下手なのかも知れませんが、発芽に関しては特に問題はないようです。
Naoさん、タヌタヌ=毛玉さんのアドバイスでは、覆土と水分量に気を付けないといけないようです。種によって播種した際の土の被せ方、水のやり方を見る必要があります。
種まき用の土は使っていません。
さかなっちさん
種まき用の土はちゃんと消毒されてるものですね。あと種が流れて行かないように小さな粒が多いです。種まき用のものは確かに高いので、自分も使わないです。
普通の培養土はピンキリですね。土と名前は付いてるけど、ほとんど堆肥やココピートのものも多いです。これは特に問題はないようです。質の悪いべちゃべちゃの堆肥で作られてるものや袋を開けたらアンモニアの臭いがするものも。。。
種まき用ならバーミキュライトや酸度調整されたピートモス使って自作するのもアリですね。
カントリー親父さん
わたしは(も?)種播き培土は使っていません。
理由①高い割に種播きにしか使えない
理由②乾燥している培土を湿らせるのが面倒
理由③安い育苗培養土でも工夫すれば細かい粒子の土になる
理由④育苗培養土には初期の肥料分が入っているので手間の軽減になる
・・・ですかねw
③の実用的な話になりますが、育苗培養土をふるいにかければ、結構いい感じの種播き用の土になったりします(笑 福田先生がよくおやりになっていますので、真似っこしています(^^ゞ
ごつさん
カントリー親父さんに1票!
私は更にケチなことをやっています。ポット・プランターの土は大きめの発泡の箱に入れて乾燥させます。消毒なんてしたことがありません。そのまま再利用します。ポットの下1/3くらいにその再生土を入れます。培養土と鹿沼を混ぜた土を更に2/3まで入れる。最後に培養土だけ入れます。
種まきして薄く土をかけるときは、カントリー親父さんのように培養土をフルイに掛けます。ハイ、一丁上がり。古い土の再利用でも問題を生じたことは多分ありません。
カヌレさんも、さかなっちさんの言うような質の悪い培養土に当たったこともあるそうです…
今回は種まき用の土を購入されたようですが、カントリー親父さんの育苗培養土をふるいにかけることやごつさんの再利用の仕方も参考になったとのこと。いつもは根っこ、ゴミを取り除いてから希釈した木酢液で湿らしてビニール袋に入れて太陽熱消毒をされるそうですが、それについてもアドバイスが☆
土の消毒方法
さかなっちさん
プランターの土を袋に入れて太陽熱消毒ってよく聞くんですけど、実にめんどくさい。プランター程度の量ならやかんのお湯をぶっかけたら一丁上がりです。わざわざお湯沸かすなんて。。。っていう人はほうれん草の茹でた後やスパゲティー茹でた後のお湯で十分。スパゲティーならたくさんのお湯で茹でるから結構な量の土も十分高温になります。
タヌタヌ=毛玉さん
土の殺菌にお湯をかける、ですが、少量ならポリ袋などに入れ軽く密封して電子レンジにかける、という手もあります。しっかり密封すると袋がパンパンになって破裂する恐れあり(笑)。またはしっかり密封して袋の膨らみ具合を見て、膨らんで来たら破裂する前に一旦OFF、しばらく置いて袋がしぼんできたらまたONにする、これを何度か繰り返すと
ほぼ全体的に熱が回ると思います。土は多少濡れている方が蒸気が発生して熱が回り易いし、電子レンジの特性で、水分がなければ発熱しない、というのもありますね。食品に使うもので土の消毒?!、というところはありますが…(笑)。
ごつさん
そもそもの話ですが、種まき培養土を使うってポットかプランターでしょう?芽が出てある程度成長したら地植えなり、植え替えとかするわけでしょう?
その時点で病気になっているようなら問題ですが、無事発芽して苗が出来たら、その土は健全なわけです。再利用するのに消毒する必要があるのでしょうか?・・・と思っています。私見です。
太陽熱消毒、お湯をかける、電子レンジで加熱…土を消毒する方法がいくつか出ました。
※アドバイスを参考にチャレンジされる場合は自己責任でお願いいたします。
ごつさんからは、消毒する必要はないのでは?というご意見も。
タヌタヌ=毛玉さん
ごつさんの意見には半分同感です。
培養土として使う場合は、殺菌すると病原菌も死滅するけど有用な菌も死滅してしまうので、無菌状態からの菌の繁殖となり、場合によっては有用菌よりも病原菌の方が早く繁殖してしまうことも考えられます。特に病原菌が発生した土でなければ殺菌しない方がいいのではないかと個人的には思ってます。
一方で、種蒔き培土に関しては苗を成長させるというよりは無事発芽させることを目的としていると思うので念のため土を殺菌して使うというのもありかな、とも思います。かくいう私は、土壌殺菌したことありませんが…。
さかなっちさん
有用菌って話が出てきたけど、自分はプランターで土の入れ替えが前提なら病原菌がないことの方を優先しますね。作物が病気っぽかったり、同じ作物育てる場合しか消毒はしないですけどね。
種まき用の土、使います!
桜屋ひむろさん
種まき用培養土を使わない派が多かったので使うほうの意見を書いておきますねφ(´ε`*)
私は播種には種まき用培養土を使いますが鉢上げにはホムセンで安めな野菜の培養土を使っています。種まきに野菜の培養土を使ったこともあるのですが、発芽するまで濡れ新聞をかけて乾かさないようにするのですが、野菜の培養土では過湿でカビが出てしまったのでやめました。たまたまかもしれませんがね(^-^;
あとセルトレイなど小さい穴で育苗するものは、野菜の培養土みたいに大きな塊がある土は使いにくく、種まき培養土みたいに小粒なものが使いやすいです。種まき頑張ってくださいね~٩(*´꒳`*)۶°˖✧
カヌレさんの場合は、カビではなく苔が生えたこともあるそう。培養土の性質の違いで、同じやり方でも困ったトラブルが起きてしまうのかもしれませんね…。
タヌタヌ=毛玉さん
「発芽を待っているうちに土の表面に苔が生えてしまいます」というのは、やはりかなり過湿かな、と思いました。ポットなら移動できるので、芽が出るまでは半日陰で何も覆いをせずに管理し、一部発芽してきたら日向に移動、というのはどうでしょう。
バーミキュライトについて
イケ菜さん
種まき培土使うも使わないも両方派デス。
春から秋までの温度が安定して高くできる時は培土(+バーミキュライト)1/3で残りはオリジナル自家つち。
秋から春迄のなかなか自力で芽が出無さそうな(季節軸を曲げて発芽させたい)時は種まき培土+バーミキュライト(半々)です。
ブランド物の種まき培土よりバーミキュライトの方がちょっと安い(笑)経験値の多いゔぇてらんの皆さんは色々工夫されていたり経験で補正、手当てが早い場合が多いので(日記ではなかなか見つけられないのよ)圃場の土使ってとかそこに何か混ぜるとかで事もなげに発芽させてますね。でもへたっぴぃな自分は培土も使うのだ(芽が出ないと悲しい>_<)
Naoさんやさかなっちさんからも話が出ていた「バーミキュライト」
バーミキュライトは、農業や園芸で、土壌改良材や種まき、挿し木などの様々な生育段階で使われる土です。
カヌレさん
バーミキュライトについて教えて下さい!種を蒔いた時に覆土として使う資材だと思ってたのですが…え~っと、上手く説明出来ないのですが
バーミキュライトって土の役目もするのですか?先日レモンの育て方をYouTubeを見てた時に植木鉢の底に赤玉土を敷いて残りは全部バーミキュライト。これで作物が育つものなのでしょうか?そんな凄い資材なの???
イケ菜さんのコメントにも「種まき培土+バーミキュライト(半々)」と半分使用しているとのことで質問してみました!
イケ菜さん
ロレツが回らなくなりそうなバーミキュライト(笑)
どうなのかなー 保水性・通気性・保肥性に優れていると言う触れ込みで使っていますが発芽には保肥性は必要無いので保水と通気(オイラの圃場の土は泥系ですぐ固まるのಠ_ಠ)目的ですね。あと余計な雑菌が無い事。野菜育てるのに100%バーミキュライトでやった事ないっす(^◇^;)
保水性・通気性・保肥性が良いとすれば肥料ちゃんとやれば土と同じ役割になりそうですよね。ここら辺の理屈はカントリー親父巨匠がうまく説明してくれるかな?レモンはそれで育つんだナルホドー 鉱石系なのにね。フシギσ(^_^;)
種まき培土が高くともタネ買ってセル等に蒔けば流石にホムセンの苗よりはお安いかな(楽しいし)そしてそれが圃場に混ざっても現状より良さげだし。失敗したら苗買うし〜(ノД`)流石にタキイさんの種まき培土をポットにふんだんに使うのはお財布が痩せてしまうのね。
ヒロスキーさん
バーミキュライトは、吸水性、保水性、通気性に優れていて、半水耕栽培の培土とかに最適です。ただ、保肥性が無いので液肥循環栽培にするのがお勧めです。
さかなっちさん
根っこが必要とするのは水と酸素と肥料だから。それらが供給できれば培地はなんでもいいってことですね。
バーミキュライトは優れた培地だと思うけど、細かくて軽いから大きく育つ植物をバーミキュライトだけで栽培すると、植物を支えることが難しくなると思います。縁に支柱を刺せるプランターとかならうまくいくかなあ。
カントリー親父さん
イケ菜さんから呼び出されましたが、殆ど終わりですねf(^_^;)
私はトレーに種を播いた後の覆土でバーミキュライトを使っています(^^ゞ 乾燥防止に効果がありますが、発芽したら蒸れ・過湿の遠因になるので直ぐにポット上げしています(^^ゞ
カヌレさん
培養土とバーミキュライト半々でいけるなら市販の培養土100%を使うより節約になりますよねぇ。私のお家、母も含めてプランター栽培もかなり多いので培養土にかける費用が半端じゃなくて(*_*;大手メーカーさんの土はお高いしブレンドして使うのも得策ですねっ(^.^)
バーミキュライト…吸水性、保水性、通気性に優れているんですね!
今までは種まきをした時に覆土する細かく砕いた石としか思って無かったので性能にびっくりです。これから色々な場面でバーミキュライトを使おうと思ってますので保肥性が無いということは勉強になりました(^^)/
カントリー親父さん 「発芽したら蒸れ・過湿の遠因になるので直ぐにポット上げしています」というのは、ほんと直ぐのタイミングで良いのですか?私もこの方法を取り入れてみたいです。
カントリー親父さん
トレー播きで発芽後、しばらく育苗していると結構徒長しませんか?トレーにはいろんな種類・状態の種・苗が一緒にあるので、発芽した苗に相応しい場所に置けず、結果として日当りが足りず過湿気味になり→徒長となります。
バーミキュライトは保水性が高いので、見た目以上に土の中が湿っていますね。ですから「遠因」と書きました。発芽して「双葉が展開」したらプリンのスプーンで土を持ち上げてポットに移し替えています(^^ゞ
カヌレさん
菜園ナビに登録して最初の方の書き込みに徒長に悩んでることを書いたほど徒長します。過湿で苔が生えるには途中で気が付いたのですが徒長の遠因であるのには頭には無かったです。ポットの移し替えるタイミング、勉強になりました!
今回の培養土の質問に対して、たくさんのお話を聞かせて頂きありがとうございました(^.^)今まで数多くのYouTubeを見たり、ネット検索で情報を探して来ましたが、菜園ナビでの会話のキャッチボールで得るものの方が遥かに大きくて為になります(^^♪今回も新たな発見があり皆様にはとても感謝しています。
いつも質問ばかりですがこれからも困った時にはアドバイスをお願い致します(^.^)
培養土のお話からバーミキュライトまで様々な種類の土の、みなさんの活用方法を知ることが出来たやり取りでした。カヌレさんもとても参考になったようです。ご覧になったみなさんも、知らないことや参考になることがたくさんあったのではないでしょうか?
家庭菜園で楽しく育てるために、お財布と相談しながら、様々な工夫をしながら、美味しい作物を育てていきたいですね♪
その他、発芽率を向上させるためにアドバイス☆
ヒロスキーさん
具体的に何の種を蒔いたのかにもよりますが、野菜の品目によって発芽する適温がありまして、地温が発芽適温の許容範囲より低い場合は発芽までに時間がかかったり、発芽しなかったりします(発芽率の低下)。
寒い日が続く時は、ビニール袋で覆ったり、ビニールトンネル(ナビラー用語で「ビニトン」と表記することもあります。)で覆って温度を保った方が発芽率が向上しますよ。
えつこさん
私も種蒔きの土が気になっていて皆さんのコメントを読ませて頂きました^^
私も100均のシソを100%培養土に蒔きました。(培養土は薬局に売っていた安いやつ)遅かったですが発芽はしました。
バーミキュライトの存在を後で知り100均で買いました。卵パックにバーミキュライトのみを入れ小松菜の種まきをしましたが根の伸びが培養土よりもだいぶ良かったです。ハマってしまい他のものもまずは卵パックに種蒔きしています^^;
さかなっちさん
シソなら一度育てると、次の年からはこぼれ種で勝手に発芽してきますよ。種が付くまで見届けないといけないですけどね。自然に任せたら勝手に増えるのに、いざ育てようとするとなんでも難しいですねえ。
みなさんのアドバイスで、発芽率が上がって、シソがたくさん採れますように!
■シソ(種から)の記録「種まき培養土と育苗用培養土の違い。」:カヌレさんの日記
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