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家庭菜園SNS菜園ナビ運営事務局のワイです♪
梅雨の時期は、作物の病気に注意⚠
梅雨の時期、家庭菜園で最も警戒したいのが野菜の病気です。この時期は高温多湿な環境が続くため、病気が発生しやすく、一度発生すると急速に広がってしまいます。
特に気をつけたい症状は:
・葉に白い粉がふく(うどんこ病)
・茎や葉が灰色くカビる(灰色カビ病)
・葉に黄色の斑点ができる(葉かび病)
・株全体が黄化し、生育が止まる(萎黄病)
・根が黒く腐る(根腐れ病)
これらの病気が発生する主な原因は:
・水はけが悪く、根が酸素不足になる
・風通しが悪く、葉が乾きにくい
・株が混み合い、蒸れやすい環境になる
しかし、適切な予防対策を行えば、多くの病気は防ぐことができます。
今回は、梅雨時期を元気に乗り切るための対策をご紹介します。早めの準備で、大切な野菜を病気から守りましょう。
梅雨を乗り切るための3つの対策!
梅雨を前に、以下の3つの対策をしっかり行っておきましょう。これらの準備で、多くの病気を予防できます。
■排水対策
・プランターの排水穴の確認と清掃、鉢底ネットの交換
・土の表面が固まっている場合は軽く耕す
・必要に応じて赤玉土を混ぜて排水性改善
※水はけが悪いと、根腐れの原因に
■風通しの改善
・株と株の間隔を適度に確保
・込み合った枝葉の整理、下葉は地面に接しないよう取り除く
・支柱やネットの位置調整
※葉が重なり合わないように注意
■清潔な環境作り
・古い葉や病葉は早めに取り除き、落ちた葉は放置せず片付ける
・雑草は根からしっかり抜く
・道具は使用後に洗浄を
※病気の胞子は古い葉から広がりやすいため
これらの作業は、晴れた日を選んで行うのがポイント!雨の日は、病気の胞子が飛び散りやすいため避けましょう。
野菜ごとに気を付けたい症状と対策!「風通し」と「水はけ」に気を付ける
夏野菜には、それぞれ特徴的な病気があります。次はより踏み込んで、野菜別の注意ポイントをご紹介します。
■トマト類(ミニトマト含む)
特に注意したい病気:「葉かび病」葉の裏に褐色のカビ、「うどんこ病」葉に白い粉、「灰色カビ病」茎や果実に灰色カビ
対策ポイント:➀脇芽かきで風通しを確保 ②徒長しないため朝の水やりを心がける ③下葉が混み合わないよう早めに整理
■キュウリ
特に注意したい病気:「うどんこ病」葉に白い粉、「べと病」葉の表面に薄黄色の斑点、裏に灰色カビ
対策ポイント:➀つるは高く誘引して ②株元への水やりは控えめに ③古い葉から症状が出やすい
■ナス
特に注意したい病気:「青枯病」株全体が萎れる、「褐色腐敗病」果実が腐る
対策ポイント:➀水はけの良い環境作り ②支柱はしっかりと ③果実が地面に触れないようにする
■ピーマン
特に注意したい病気:「斑点病」葉に褐色」や黒色の斑点、「ピーマン疫病」茎・葉に黒ずんだ病変
対策ポイント:➀株の間隔をしっかり確保 ②雨よけが効果的 ③肥料は控えめに
どの野菜も共通して言えるのは、「風通し」と「水はけ」の重要性です。
また、早期発見が何より大切です。毎日の観察を習慣に、感染した葉はすぐに取り除くようにしましょう。
予防のための3つの基本
梅雨時期を乗り切るために、特に気を付けたい3つの基本ポイントをご紹介します。
1. 水やりのコツ
大切なのは、「乾かす時間を作る」という考え方!
・時間帯:朝一番がベスト
・方法:株元にピンポイントで
・量:控えめを心がける
※湿度の高い時期で、葉に水をかけすぎると病気を誘発するので、必要以上の水やりは控えめにしましょう。
2. 株の整理で風通しを確保
雨の多い時期は、特に「整理」を意識!
・混み合った枝は思い切って整理
・生育旺盛な脇芽は早めに摘む
・株と株の間は、手が入る程度の間隔を
※密集した葉は病気の温床になります。少し寂しく見えても、健康な株を保つことが大切です。
3. 肥料管理のポイント
この時期は生育が緩やかになるので、肥料は控えめに!
・梅雨時期は控えめに
・化成肥料より緩効性肥料を
・葉が濃い緑色になり過ぎたら要注意
※過剰な肥料は病気への抵抗力を下げます。秋口に向けて徐々に増やしていきましょう。
もしも症状や病気が出てしまったら…
早期発見と適切な対処が重要です!
1.早期発見をするためにチェックするポイント
毎日の観察がなにより大切!
・「葉の色」や「形の変化」をチェック
・株元や茎のつけ根も要確認
・特に雨上がりは変わったところがないか要注意
※いつもと様子が違う部分があれば、すぐに確認
2.応急処置の基本
被害を広げないことが最優先!
・異常のある葉はすぐに取り除く
・取り除いた葉は、念のため土に触れないように袋に入れる
・使用したハサミは都度消毒をする
※取り除いた葉は必ずゴミ袋に入れ、堆肥には絶対使わない
3.対処方法
状況に応じて適切な対応を!
・軽症なら…病葉の除去と風通し改善
・中程度の症状なら…薬剤での予防と治療
・重症の場合…早めの撤去を検討
※一度発症したら、病気によっては、周りの株への感染も注意
ご自身で調べたり、経験者に聞いたりして、病名の特定も進めましょう。
梅雨時期の病気対策、いかがでしたか?
予防が何より大切ですが、それでも病気になってしまうことはあります。
そんな時は、慌てずに一つずつ対策を。早期発見と適切な対処で、多くの場合は回復も期待できます。
分からないことがあれば、一人で悩まず、家庭菜園SNS菜園ナビで相談してみましょう。みんなで情報を共有することで、より良い家庭菜園を楽しむことができます。
収穫を目指して、しっかりと準備をして、梅雨を乗り切りましょう!
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