こんにちは!
家庭菜園SNS菜園ナビ運営事務局のワイです。2月は暦上で3連休が2回もありましたね!みなさん何をされましたか?
まだまだ肌寒いですが、ジャガイモの植え付け準備や春の栽培に向けて土づくりをされている方も多いのではないでしょうか☆
本日は前回に引き続き、畑での害虫…アオムシのお話です。
beagleさんがとある実証実験をしてくださいました。
アオムシ対策(虫画像注意)
数年前に青虫、ヨトウムシ、ナメクジの食害対策に苦しみまして。春になるとまた始まります。その中から。ご参考になれば。
まずは青虫です。ブロッコリーの葉に唐辛子液、ストチューは民間療法的な忌避剤です。
殺虫剤はクロチアニジン系(住友化学)、BT液(住友化学)は生物農薬です。
ブロッコリーの葉に吹き付けて青虫入れて、一晩放置しました。
やはり、殺虫剤、農薬は食が止まります。効き目がありますね。
他方、唐辛子液、ストチューは完食です。全く効き目なしでした。作製法にもよりましょうが、脈無いですね。
なお、畑のブロッコリーでも試しましたが、傾向は変わりませんでした。ブロッコリーを使ったのは、たまたま手元にあったので。ブロッコリーに虫対策が必要という意味ではございません。
アオムシ対策実証実験、それぞれの溶液の説明!
みなさん、アオムシは一度は見たことがあるかと思うのですが、幼虫は薄緑色の細長い樽型をしています。さなぎの状態で越冬し、春にはモンシロチョウになります。
畑では、葉裏から葉脈や葉柄を残して食害をし、被害を広げていく害虫です。キャベツやブロッコリー、ハクサイ、コマツナなど主にアブラナ科作物を好みます。
今回その青虫を撃退する為に、何が効果があるのか?beagleさが試した液体・薬剤はこちら!
◆ストチュー
ストチューは民間で作られ、利用されてきた害虫の忌避剤です。水で薄めて野菜にスプレーして使います。
酢と焼酎を混ぜて作っているのでストチューと呼ばれ、虫が嫌がり、殺菌・抗菌作用を期待され、病虫害に効果があると言われてきました。これにトウガラシやニンニクを入れたりもします。
◆唐辛子液
トウガラシには「カプサイシン」という辛み成分が含まれているので、昆虫にも忌避効果があると考えられていました。米びつにトウガラシを入れておくと虫がわかないと言われますよね。焼酎に浸した後、水で薄めてスプレーして使うことが多いようです。
◆BT液
天敵微生物を利用した生物薬剤の一種です。バチルス・チューリンゲンシス(BT)という細菌を利用して、菌の生産する結晶性タンパク質が、昆虫腸内のアルカリ性消化液で分解されると毒素になり効果があります。
◆殺虫剤
クロチアニジン系とは、「クロチアニジン」を有効成分とする殺虫剤で、昆虫の中枢神経に作用し、幅広い種類の虫に高い防除効果を示します。
結果はすでに、beagleさんが仰っていますが、この実験はもちろん、家庭菜園者のみなさんの関心は高く、コメントが集まりました。
今回の実験では、ストチューは効果なし…
今回の実験では、ストチューをかけた葉は、抵抗なく食べられてしまったようです。
やつちやんさん
ストチュウらしきものを使ってますが参考になります。ウチは木酢、食酢、焼酎、にタバスコですが、夏野菜は害虫対策を考え直します
ともかく、カメ虫、青虫、ヨトウ、タバコガ、そしてハクビシンにアライグマにイノシシ、大変、、
beagleさん
ご参考になれば、なによりです。ストチューや木酢液は青虫の食害に有効と言われる方々おられるのですが。
実際に使用されていい感じいなら、継続をされてもいいと思います。私は防虫目的には無理かな。しかし、昨年の秋のブロッコリーは、青虫、ヨトウムシがひどかったです。花蕾の中まで、それも何匹も。手で取っても間に合いませんでした。
まご×3じいじさん
私もアオムシ、ヨトウムシの防虫対策でスト酎を散布していましたが効果が見込めないのですね
ちなみに、私の貸し農園ではナメクジ被害は発生していないので助かっています昨年は春夏栽培のブロッコリーに群がる大きく育ったアオムシは鳥がついばんでくれる⁈みたいで防虫対策はテデトールで十分でした
スト酎散布はおまじないと一緒でどの作物にも散布していましたが、トマトのタバコガ被害、エダマメのカメムシ被害に難渋、7月以降収穫のエダマメは全滅でした。今年は別の対策を検討しないと・・・
新たな対策がありましたら情報共有をお願いします
beagleさん
ストチューで効果ありと言われる方もおられますし、実際、効果を実感されている場合は、継続しても良いかなと思います。ただ、効果がないとお感じであれば、別の対策を考えられても良いかと。
実際に効果を実感している方は、今後も期待したいですよね!一方で、まご×じいじさんのように、効果がイマイチだった方は、今回の結果を受けて違う方法を試してみると良いかもしれません。
今回の実験では、トウガラシも効果なし…
同じく、トウガラシ液をかけた葉も、無残な姿に…。
beagleさん
トウガラシは辛み成分のカプサイシンを含みまして、忌避させそうですが、おそらく虫は辛みを感じない(受容体がない)と思います。
すわこさん
辛みの効果がないのがハッキリわかりますね(゚∀゚)
スティックセニョールが大きくなってネットを外してからの青虫たちに辟易してました。種がまだあるから育てたいなとは思いますが。農薬などに頼らず、手間コストなるべくかけずとも、、、となると、100均の不織布とかが有効ですかね!?
ナメクジ対策も是非、教えて下さい(^^)ゞ
たけさん
確かに辛み成分への受容体はないのかも?
違う辛みですが、そもそもアオムシはアブラナ系が出すカラシ成分への耐性があるんですよね、アブラナ科は虫から食べられまいと独特のカラシ成分を遺伝的に獲得してきたのに皮肉な結果ですねぇ。
もともと受容体がなく辛みを認識しないのか、耐性があるのか…生物的な詳細は不明ですが、今回の実証では効きませんでした。
物理的対策は効果あり
beagleさん
青虫でしたら、ネット等の防除と手で取る等の物理的対策か効果あります。ただ、ブロッコリーはガタイか大きいので、包むのに苦労です。青虫ごとき気にされない方もおられますが、青虫の居るところにはたいていヨトウムシが居ます。こいつはいけません。ヨトウムシは、この後、のせますね。ナメクジも。
先ほど、ネットの話が出ましたが、防虫ネット・不織布での防除は物理的に侵入を阻みますので、何もしないよりは効果はあり!
BT液を使ってみます◎
てんてんさん
家にはBT液があってそうで、春から使ってみようと思ってます
beagleさん
BT液を使われる時は、ブロッコリーなど水を弾く葉に用いる場合、展着剤も使われた方が良い時あります。ご参考まで。
そして、ビーグルさんはコンパニオンプランツや害虫を退治してくれる益虫についても言及されていました★
beagleさん
アオムシの成虫であるモンシロチョウは、レタスなどのキク科作物やニンジンなどのセリ科の植物には産卵しないという特徴があり、これらの植物がコンパニオンプランツとして適しています。
また、アオムシの天敵はクモ類やアシナガバチ類で、これらの働きで発生が抑制されていることもあります。ちなみにこういった畑に有益な虫達を、害虫の反語で益虫と呼んでいます。
なんとなくインターネット等で、害虫対策に良いと言われている薬剤も、多くの人が実際の効果について検証までしたことないのではないでしょうか。
家庭菜園者が集まる場所だと、みなさんの色々な取り組みを知ることが出来るから、とっても貴重な情報を得られますね!
春にひらひら飛んでいるモンシロチョウはみなさんの思い出の中にもあるかと思いますが、その幼虫であるアオムシも暖かくなると増えてきます。アオムシが出る前に知識を蓄え、春の出現に備えましょうね!
本日ご紹介したbeagleさんとナビラー(家庭菜園SNS菜園ナビユーザー)さんの実際のやり取りはこちら!
■青虫、ヨトウムシ、ナメクジの記録「アオムシ対策(虫画像注意)」:beagleさんの日記
そして、ヨトウムシでは…ダメでした?こちらもぜひご参照ください!
■青虫、ヨトウムシ、ナメクジの記録「ヨトウムシ対策(ダメでした)」:beagleさんの日記
※個人間のやり取りのご紹介です。効能を保証するものではございませんので、ご自身の栽培に取り入れる場合は自己責任でお願いいたします。
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