こんにちは!

菜園ナビ運営事務局のワイです。

12月も後半になり寒さも厳しくなってきましたね。といっても畑で作物が育っていれば、農作業は休むわけにはいきません。

家庭菜園SNS菜園ナビのナビラー(ユーザー)えころ爺さんの畑では、キャベツに異常が見られました…

 

菌核病?

キャベツ1株が変色していて触ったらポロッと茎から簡単に折れた。その茎元は真っ白なベトっとしたもので覆われていた。

ネットで調べたらこれは菌核病のようにみえるのですが、合ってますか?

とりあえず株は根から抜き取って畑から持ち出しましたが、他に気を付けることはありますか?

 

通常とは明らかに違うキャベツの様子…えころ爺さんは、「菌核病」を心配されています。

 

菌核病とは

菌核病とは土壌に潜む多犯性の糸状菌(カビ)が発生源となる病害で、糸状菌子の子のう盤が土壌の表面に作られて、そこから感染源になる子のう胞子を出します。

菌核病に感染すると、結球期に外葉の基部や地面に接する部分で淡褐色もしくは灰褐色の病斑ができます。病斑は次第に拡大してへこみ、あめ色に変わって腐敗し、葉はしおれてしまいます。結球したあとに発病することが多く、やがて結球部の外側から白い綿毛状のカビが広がります。腐敗部分に悪臭はありません。

症状が進むとキャベツの球全体が完全に腐敗して、やがて表面にネズミのふんのような黒い小さな塊(菌核)を形成するのが特徴で、この黒い 塊の有無で他の病害との見分けがつきます。

気温が比較的低い春や秋に、子のう盤の形成に好適な温度( 15~20℃)の時期に、大雨があったり降雨が続くと、湿度も高くなり菌核病の発生が多くなります。

予防法としては、畝高にして排水をよくし泥はねを防ぐためにマルチをしたり、生育初期に窒素肥料を与えすぎないこと、土壌に太陽熱消毒や天地返しを行うことが挙げられます。

 

軟腐病とは

この後のコメントで軟腐病も出てくるのですが、軟腐病も同じくキャベツの結球期に高温多湿になる条件下での発生が多く、収穫後に感染が広がるケースもある厄介な病害です。

軟腐病は土壌中に常在する細菌を病原とする、典型的な土壌伝染病性の病害です。この細菌は生命力が高く、雑草すら生えていない土壌から見つかることもあります。

土壌中の細菌が植物の傷から侵入し繁殖、養水分の通り道を塞いでしまうため、地上部は萎れ、地ぎわ部も腐ってしまいます。地ぎわの茎や葉に灰褐色の病斑が生じ、だんだん褐色に変わります。病斑は株全体に広がっていき軟化・腐敗してアメ色に変化します。べとべとに腐敗して独特の異臭を放ちます。外葉や表面の葉は健全に見えても、結球内部の葉や茎の髄で発症していることがあるので注意が必要です。

結球期以降、特に夏や秋の高温多湿の条件で発生しやすく、この時期の大雨や台風のあとに多発します。雨水が流れてほ場中に細菌が広がることや、雨や風で傷付いた株に菌が侵入しやすくなることが原因と考えられます。

水はけが悪くてかつ窒素過多の土壌で栽培すると、軟弱化して発生しやすくなる傾向にあります。

 

臭いで病気を見分けよう

キャベツの状態を見たナビラーさんからコメントやアドバイスが集まりました。

六実のおじさんさん

腐敗臭がありますか???

あれば⇒軟腐病

なければ⇒菌核病

が考えられるでしょうね。カビによって、蔓延するそうですね。

六実のおじさんからのアドバイスでは、臭いが一定の判断基準になりそうです。

 

えころ爺さん

腐敗臭は特に感じませんでした。

風が強かったので流されしまった可能性もありますが。

 

yuituさん

六実のおじさんさんのアドバイスから

臭いがしてたから、うちの春のキャベツも軟腐病だったのかな。

 

六実のおじさんさん

軟腐病は細菌によって発病だそうです。

幸いなことに私は、いずれも未経験。ただただ、青虫の攻撃を受けております。

 

たけさん

軟腐はすごい臭いですよね。でも畑だとわかりにくいかも?!

 

えころ爺さん

たけさん、軟腐病だとそんなに臭うのですか!

気になったので処分した株をクンクンしましたが、腐敗臭はしませんでした。

やっぱり菌核病でしょうね。

 

臭いはしなかったとのこと、菌核病かもしれませんね…。

どちらにしろ、症状が出た株は取り除いた方が良さそうです。

 

発生してしまった場合の対策

「菌核病」は早期発見・早期防除が重要です。

まずはすぐに発病株を抜き取り、発病株のまわりの落ちた下葉なども取り除きます。病原を広げないよう覆ったうえで圃場の外に移動し、焼却するか、非耕地に地中深く埋めて処理します。

畑の中で土にすきこんだりしてしまうと、土壌にに菌が残り翌年の再発・他の野菜に広がる原因になるので外に持ち出します。

 

「軟腐病」対策としても、まずは被害を広げないこと、最近を取り除くことが第一ですので、被害を受けている株を見かけたら、すぐに引き抜いて処分しましょう。

常発地では、薬剤の散布も検討する必要があるかもしれません。

 

大切に育てていても、気候条件や同乗の状態で、生理障害や病気にかかってしまうことはあります。

早期発見早期対策で、被害を広げないようにしていきましょう!菜園ナビには頼もしい経験者がたくさんいらっしゃいますので、もし不安なことがあればぜひサイト内で尋ねてみてくださいね!

 

本日の実際のやり取りはコチラから>>

キャベツの記録「菌核病?」:えころ爺さんの日記 by 菜園ナビ 

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