こんにちは!

家庭菜園SNS菜園ナビ運営事務局のワイです。

9月のシルバーウィークは何をされますか?除草作業や畑の管理、活動するには良い季節ですね♪

ただ、先日の熱中症についての記事でも言及したように、9月は台風の多い季節でもあります。

台風が近寄っている時、風が強い日は作業は控えてくださいね!

■農作業時には熱中症に要注意!日差しの強い時間帯を避けて、綺麗な朝焼けが見られました♪ 

 

さて、本日は、にゃんにゃん閣下さんの石灰に関する投稿をご紹介します!

 

にゃんにゃん閣下

我が家は有機石灰を使っていますが・・・プランターでも畑でも・・・

みなさん、どっち派でしょうか?

是非、コメントで苦土石灰か有機石灰か教えてください。

 

石灰

 

石灰についてのご質問!みなさん、畑の土づくりにどちらを使っていらっしゃるのでしょうか?

まずは石灰はどう使うの?というところからお話していきたいと思います。

 

土づくりに使う「石灰」

家庭菜園で重要な土づくりに使う土や素材の一つに「石灰」があります。畑の土作りにおいても重要な働きをする土壌改良剤で、苦土石灰、有機石灰を使う目的は酸性土壌の中和すること、カルシウムの補給することです。

日本は雨が多くアルカリ成分が流され、弱酸性の雨によって土が酸性に傾きがちですが、土の酸性濃度は植物の生長に影響を与えます。植物が育つ土はアルカリ性や酸性といった酸性度合い(pH)が違い、植物を元気に育てるには、それぞれに合う環境を作ってあげることが大切です。

酸性の土質を好むものもあれば、中性〜アルカリ性の土の方がよく育つ植物がいます。

 

一口に石灰といっても種類があり、よく使用される「苦土石灰」、「消石灰」、「有機石灰」は必要な状況に応じて使います。石灰岩を主成分とした肥料を石灰肥料と呼びます。

石灰岩とは炭酸カルシウムを50%以上含む堆積岩のことで、貝殻や珊瑚などの遺骸から出来た「生物堆積岩」、水中のカルシウムが沈殿してできた「化学堆積岩」の二種類があります。

石灰肥料はアルカリ性の肥料で、土の酸性度を低くするために使います。

野菜のほとんどが好むのは弱酸性〜中性の土壌です。PH7.0が中性で、数字が小さくなるほど酸性度が増していきます(7.0以上は作物には向きません)。

強い酸性土壌は野菜を育てるのには適さないため、石灰などアルカリ性のもので中和し、酸性度をやわらげます。

 

【消石灰】

消石灰は水酸化カルシウムの別名です。消石灰とは、水酸化カルシウム水酸化カルシウムは、全国各地で採掘される生石灰と呼ばれる石灰石に水分と化学反応させ、熟成させることで粉末状になります。石灰肥料の中ではアルカリ性が強く、特に酸性度の高い土を中和するために使用します。

食品、生活用品、漆喰の製造過程の中で利用されています。そのまま体に入ると有害なため、今はあまり使われませんが、学校のグラウンドで白線を引くのに使用されていたのも消石灰です。

また、ウィルスや細菌は強い酸性もしくはアルカリ性の環境では死滅してしまうことから、土を消毒するために農家の方が利用することもあります。鳥インフルエンザが流行した際に消毒するためにも使われました。

土に少量を混ぜ込んで寝かせることで、アルカリ性(pH度数)を高める効果があります。

消石灰には肥料となる成分は含まれておらず、中性やアルカリ性の土を好む植物を育てる場合や、長年雨で酸性度が高くなった庭の土を改良するために利用されます。

水と反応して熱を持つため、撒いた直後に定植することはできないので、苗を植え付ける2週間前に土に混ぜるのが一般的です。また、肥料に関しても、消石灰の成分と化学反応を起こすことがあるため、消石灰をまいた1週間後に施肥してください。

 

【苦土石灰】

苦土石灰は炭酸カルシウムと炭酸マグネシウム(苦土)が主な成分で、ドロマイトという鉱石を加熱後、砕いて粉または粒状にした肥料です。

消石灰に比べるとアルカリ度は低めで酸性度が極端に高い土の中和には向いていませんが、反応が穏やかで植物の栄養となるマグネシウムを含んでいるため、土を中和し改良するとともに植物の生育を促す肥料としての効果もあります。

カルシウムやマグネシウムを与えると、植物の根を強くし、葉を丈夫にし黄色く変色して枯れていくのを防いでくれます。

苦土石灰も植え付けの2週間前に土に混ぜておき、肥料とは分けて使用します。

 

【有機石灰】

有機石灰はその名の通り有機質の石灰で、卵の殻や牡蠣やホタテの貝殻やその化石などから作られ、アルカリ度は非常に低いため極端に酸性度の強い土の中和には向きませんが、有機質で安心です。

有機石灰は有機肥料でもあるので、土の中和だけではなく栄養補給にもなります。土壌の変化が穏やかなため、撒いた後すぐに苗を植え付けたり、種を撒くことができ、化学反応を起こす心配もなく肥料と同時に使用できます。

 

有機石灰は土の中和と同時に、植物の成長に必要なカルシウムを与えることができます。植物に植物にカルシウムが不足すると、新芽や根の生長が悪くなり、トマトやキュウリでは実がブヨブヨになる「尻腐れ病」という整理障害がでることがあります。

カルシウムは野菜に病害虫への耐性をつけさせ、味もよくなり、さらに収穫後の日持ちがよくなる効果もあります。

 

 みなさんはどちらを使っていますか?

それでは、この投稿に寄せられたナビラー(家庭菜園SNS菜園ナビのユーザー)さんの回答を見ていきましょう☆

 

苦土石灰

六実のおじさんさん

苦土石灰です。理由は、苦土しか持ってないから。

まず、石灰なんかホウレンソウ栽培にしか使いません。

教本には、種まき1週間前に苦土蒔いて、、、、ほとんど実行せず。

閣下、難しく考えなくてもいいかもよ。

 

ポコさん

苦土石灰使っています。苦土石灰を入れる野菜はトマト・ホウレン草です。

他の野菜は(数年)入れたことは無いです。

 

おとんとんさん

苦土石灰です。主に豆科の植え付け前に使います。

手作り有機石灰のために卵の殻を集めて砕いていますが、量が少ないのでまだ使っていません。

 

有機石灰 

ひよこさん

最近は蛎殻石灰(有機)を使うことが多いです。

撒いてすぐ植え付けできるし、土が硬くなりにくいです。

 

kiku1015さん

有機石灰を撒いていました。

理由:撒いてすぐに植えられるからです。

ほうれん草を栽培すると、PHを上げるため苦土石灰を使用しています。

消石灰で上澄み液を作り、ミニトマト他の病気予防に使用しています。

 

苦土石灰、有機石灰どちらも使います!

やつちやんさん

菜園素人ですが

苦土石灰、有機石灰の両方使いますpH調整やほうれん草の種まきに苦土石灰

それ以外は有機石灰を使いますが余り使いません、

農家の人は、余計なセッカイ、大きなお施肥 石灰と肥料の使い過ぎを戒めています

必要な時にだけ石灰野菜の様子を見て追肥、、で栽培してます、自分流で根拠は有りません

肥料やり過ぎは害虫が来て、石灰やり過ぎは土が固くpHを戻すのに苦労します

 

tokinokinenbi25さん

今まで仕事など忙しく、まとめてすぐに植え付けすることが多かったので、有機石灰のみ使っていました。今はいろいろ教えていただいて苦土石灰、消石灰も利用するようになりました。

トマトの尻腐れを経験してからは、有機石灰を多く入れるようにしています。すぐに効果が出ないためです。

但し現在はいろいろいいものがあるので、生育状況にあわせてもいいかもしれないと思っています。面白くなってきましたので、PH計購入しました。いろいろ振り返りができていいかなと思っています。

 

チックさん

苦土石灰と牡蠣殻石灰を使ってます

土づくり時点では苦土石灰を使ってます。牡蠣殻石灰はカルシウム補給という感じで使ってます。

何が違うかというと苦土の量だと思います。野菜作りには苦土が必要と以前コメントしていた方がいてそれ以来土づくりの時点では苦土石灰を入れます。

 

たんちゃんさん

私は両方使用します。土作りなど大量使う場合、早く畑の植え付けしない場合に苦土石灰、有機石灰はネギなどのカルシウム補給と葉物野菜の肥料に使用します。

 

まご×3さん

面白い問いかけですね!皆さんのコメント 参考になります

家庭菜園2年目の初心者です貸し農園は20坪でphは調整前5.5~6.5くらいあり、栽培前の石灰散布は行っていません

菜園開始に伴い、安価な千円台のph測定器を購入

phはどこを計っても5.5を超過していたので、そんなことは無いだろう?壊れたのを買ったのかな?と思い3千円台の測定器を買い直したくらいです!

貸し農園の前任者が鶏糞をふんだんに使用していたのかな?と思っています

そんな畑事情ですが、牡蠣殻石灰と苦土石灰の両方を使っています

主に牡蠣殻石灰はボカシ肥料の資材とトウモロコシへの追肥(ミネラル補強に良いらしい⁈)

苦土石灰はうどんこ病対策での散布、ほうれん草栽培時のph調整に使用しています

 

Naoさん

苦土石灰と、有機石灰は特性が違いますね。

苦土石灰はPHを上げるために使いますね。

例えばほうれん草なんかはPH高くしないといけないので苦土石灰です。

ただ、苦土石灰の特徴として、撒いて耕した後、化成肥料などの科学的なものを一緒に入れると発熱がひどくなりますから、すぐに苗を植えると根焼けしてダメになることも多いです。1週間程度置いて化学肥料は投入することとなります。それと苦土石灰はどちらかというと土を固くする性質があります。

有機石灰は撒いてすぐに植え付けられる特性があり、穏やかにきいてくるため、現状のPHを維持してくれると思うのがいいと思います。ただ土を固くしたりすることはないですね。

PH調整だけを考えると他にも方法があって燻炭を混ぜ込むという方法があります。

なのでどちら派ではなく目的や状況に応じ使い分けるということですね。

こんなことを考えるとPH計が必需品なんですよ。

 

Naoさんのご指摘通り、それぞれ特長、効果が違うので、使用するのは畑の状態に合わせる必要がありますね!

 

にゃんにゃん閣下さん

ありがとうございます!

実は用途はわかっていたけど、深くは知らなくて・・・

やっぱ計測必要ですよね。phのやつ買わないとなって思います。

最近は土作りも始めたいな。実は有機石灰を毎日のように量産しているのにプランター栽培だし大量に必要ないからどうしようかな?有機石灰って需要あるのかな?という疑問でもありました!

 

石灰について知れ、みなさんの使用状況を垣間見れ、大変勉強になりました!

土壌のpHのチェックは、土壌酸度測定器や比色式測定器等をお使い頂くことをオススメしますが、pHチェックができない場合は、貝化石やカキ殻のような効果が緩やかな有機石灰を使って調整してみてくださいね。

菜園ナビのこちらのページでも、土壌酸度について触れていますので、ご参照ください♪

■美味しい作物を育てるために 土づくりについて学ぼう!|家庭菜園ナビ

 

本日の投稿は、にゃんにゃん閣下さんが菜園ナビ上で公開くださっています。

■にゃんにゃん閣下さんの日記: 苦土石灰と有機石灰 

 

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