こんにちは!

菜園ナビ運営事務局のワイです。

本日は菜園ナビ公式コラムからご紹介します。

みなさんは「草」に対してどういうイメージを持っていますか?「草刈り大変」「草が生えなきゃいいのに」「草が邪魔」…

ネガティブなイメージをお持ちの方も少なくないかと思います。

昔の日本は草を管理し、草で土壌を豊かにしていました。

草の扱いについて、ナビラー(家庭菜園SNS菜園ナビユーザー)のみなさんから様々なコメントが集まりました。

 

草で豊かになる土壌

菜園ナビ公式コラムの投稿です。

 

草が土を作る

菜園ナビの運営会社、株式会社オーレックは「草と共に生きる」をブランドコンセプトにしています。
ちょうど草と土壌について話題がありましたので紹介します。戦後、化成肥料が使われるようになるよりも前は動物の糞尿に草を混ぜ肥料にしていました。
それよりも昔は草を田畑に漉き込み肥料としている時代が続きます。農産物の栽培はもちろんですが、その肥料になる草も一緒に育てていたのです。大量の草を手に入れる為に定期的に草場を焼いていました。こうすることで木が入るのを防ぎ、草場を維持してきました。土に腐植が徐々に貯えられ豊かな土壌を形成してきたのです。
<定期的に火入れをすることで木の侵入を防ぎます>
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いわば昔の日本の農業は草と共にあったといってもいいかもしれません。
タヌタヌ=毛玉さん 
山に仕事に行ったついでに萱を刈って積んで帰ったり、秋には落ち葉を集めたり、また枝打ちしたヒノキの枝先を積んで帰ったりして
我が家の極小菜園に投入しとります。
針葉樹は腐葉土には不向き、とも言われますが…。わざわざそのために採りに行くのはエネルギーの無駄遣い、
エコでないと思うので、あくまでついでに。

オーレックの草刈機で草生栽培を実践されている農家さんもいらっしゃいます。

雑草の力を利用してお茶作りに励む|OREC公式note|note

「草を栽培に活かす」方法が、今よりもっと広まるとより環境に優しい社会になるかもしれません。

 

野焼きについて

Naoさん
阿蘇の野焼きや秋吉台山焼きを思いだしますね。
この2か所の焼きは特徴があって、秋吉台の山焼きはカルスト台地を道路規制をして毎年2月下旬に秋吉台上の約1,138ヘクタールに火を入れて一気に全体を焼きます。
阿蘇の野焼きは少しずつ焼いていくという特徴があります。
なので阿蘇の野焼きはタイミングがいいと道路を走っている横で野焼きが見れます。規制もないし慎重に少しずつ野焼きしています。
kaoruさん
うちの近くの堤防は、今は野焼きをしません。
クレームが入るらしく、いつからか野焼きをしなくなったそう。
見通し悪いし、虫は増えるし、ゴミも投げ込まれるし、年に1回くらいはいいと思うんだけどな。
循環型農業、昔は自然と行われていたのに、現代では難しくなっているの深掘りすると様々な矛盾が出てくる気がします。

阿蘇の野焼きの後は、新しい新芽がぐんぐん成長している様が見られます。

ただ、野焼きの煙を迷惑と思われる方も多いようです。

 

そもそも火の扱い方にも注意が必要

yuituさん
昔は薪や七輪で火の扱いを小さいうちから覚えた。今の人は火の扱いがわからないから野焼きも危険な作業。
おとんとんさん
私の家は昔、薪でお風呂を沸かしていました。
薪をくべるのがおもしろくて、お湯が沸きすぎる事が多々ありました。
懐かしいです。
タヌタヌ=毛玉さん
最近の子供はマッチを擦れないどころか、マッチという存在さえも知らない子もいるらしい。
そういう私も、火打石で火をつけることはおろか、火打石を見たこともない(笑)。
子供の頃は庭で落ち葉焚きして、さつま芋を放り込んで焼いたりしてたなぁ…。今は近所迷惑になるので庭で焚火は出来ません…。

時々、こちらの地方の野焼きで死者が出ることがあります。しっかり準備して注意して行わないとかなり危険な作業のようです。

確かに、オール電化の家庭も増え、「火に触れる」こと自体が昔より少なくなっているかもしれません。

もちろん火の扱いは気をつけて行わなければいけませんが、人々の暮らしの中で火の恩恵も大きいものでした。

その役割や危険性も知っておく必要はあるように思います。

 

雑草の重要性

ヒロスキーさん
 私の地元の自治会でも、年1回地元の河川の土手を野焼きしています。一気に火を着けたくなりますが、火の勢いが強すぎると人の手に負えなくなります。少しづつ火を着けて焼いていくのが安全に作業するコツです。また、風向きや風の強さ、風下に人がいないかも確認しながら作業するようにしています。image
たけさん
火入れができるのはいいですね。
特に法面保護の観点からは良いと思います。火が入ると木本類はもちろん広葉雑草も駆逐され、イネ科雑草が優先群落になりやすいようです。
傾斜地の土をつかむにはイネ科雑草が特性的にも優れているので火入れは法面保護の観点からもいいですね。
日本人の欠けている感覚として、この問題を放置するとどうなるか、という点と、「雑草が見えてない」というものです。よく郊外などで目にするのは歩道一面に草が覆われていて歩行できない、そういったときは車道に出ますよね。あまりによくあること過ぎてマヒしているのです。
車道に歩行者が出たときに事故にあったらどうでしょう。車側の前方不注意は間違いないですが、その場の草に問題があった!!といわれることは多少あってもその後その場所の草管理が行き届くようになったということはまぁほとんどないでしょう。
その雑草を放置するとどんな被害が誰に起きるか、そういった考えが皆無なんですよね・・・その放置による害と火入れの煙害と天秤にかけるべきはずなのに、放置による害をちゃんと考えられないから煙だなんだとなるわけです。
yuituさん
日本の教育が公式を重んじ、考えさせることを止めさせた結果ですね。
栽培はそういう訓練には丁度良い

雑草を放置することで、入り込むと危険な場所になったり、虫害が発生したりと、問題が発生することもあります。

草が与えてくれるもの、草が害と成りうること。

同じように、火が与えてくれるもの、火や煙が害となりうること。

一つの側面だけを見ずに、しっかり考えていく必要があります。

大事なのは起こる課題から目を背けずに、多角的に見て向き合っていくことかと思います。

うまく管理することで、自然や環境に沿って上手に暮らしていけるはず。

yuituさんが仰っているように、栽培はそんな風に自然について考える場を与えてくれます。

当たり前だと思って、考えを止めていることのその先を、改めて考え始めることが、持続可能な社会を創っていくことにつながるかもしれません。

※煙の害については、健康被害が確認されている場合もあり、野焼きを推奨しているわけではありません。

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