こんにちは!

菜園ナビ運営事務局のワイです。

夏から秋にかけて、台風は大きな心配事の一つですよね。家庭菜園においても、育てていた作物が傷まないかはもちろん、プランターや支柱が倒れたり、資材が飛ばされたりと周囲に迷惑をかけないかも心配です。

それでは本日は、台風前にできる対策をみていきます。

 

天気予報で確認したら早めの対策を!

作物は台風や強風などの自然現象によってストレスを受け、生育不良や収穫量の減少などの原因となり得ます。雨や風や泥はねなどで、傷んだり病気になったりするリスクがあります。

台風の被害を最小限に防ぐため、事前の準備や対策は早めに行いましょう。

 

プランターでの対策は?

■プランターは移動するか固定させましょう。

植木鉢やプランターは可能な限り、室内や軒下や壁際など、直接雨風の当たりにくい場所に移動させるのが望ましいです。建物に沿うような形で置くことで、風の抵抗を若干ですが抑えられます。

キャスター付きの台座を活用すると、移動が楽なのでおすすめです。

 

■紐やロープ、金具などで固定する。

プランターや植木鉢の移動が難しい場合は、出来るだけ一ヶ所にまとめておき、紐やロープでまとめて括ります。プランターボックスや大きな箱などがあればいくつかまとめて入れておくことで、重さが出て飛ばされにくくなります。葉の大きいものは風に煽られて倒れやすいので、茎ごとビニールひもで括っておいた方がいいでしょう。

フェンスや柱、雨どい、エアコンの室外機などの、家の外側にあって動かないものに固定します。

植木鉢の周囲に石やレンガ、コンクリートブロックなどの重しを置いたり、防風ネットを設置したりすれば、強風被害をさらに軽減できます。

 

■プランターをあらかじめ寝かせてしまう
固定も難しい場合や、高さのある作物は、あらかじめ倒しておくのも一つの方法です。ビニールシートを敷いた上に鉢を寝かせておくと、強風によって倒れる衝撃を防げます。

 

露地栽培での対策は?

■不織布・寒冷紗・シートを被せて強風対策をする

種まき直後の作物は、台風の豪雨で用土の表面が叩きつけられて種が流れ出たり、強風で表面の用土と種が飛ばされたりする心配があります。

不織布や寒冷紗等、シートなどのべた掛け資材を被せて、強風で飛ばされないように、すそを土の中に埋めるか地面にピンやアンカーなどでしっかり固定します。

 

■横向きの支柱を増やし、強度を増す

支柱は強風にあおられても倒れない太さのものを選び、隣の株との支柱どうしに渡る横向きの支柱を増やし、合掌式にして立てると強度が増して倒れにくくなります。

 

■トンネルに被せた資材の点検を行う

台風の接近前には、事前に不織布やシートの破れや接合部の緩み、劣化がないかなどの点検を行っておくことが大事です。

支柱やシートが強風で飛ばされないように、紐やピンなどで頑強に固定しておきましょう。

被せたシートの裾は必ずめくっておきます。強風によって支柱ごと倒されたりシートが吹き飛ばされたりして事故の原因になるためです。また、大型で風の強い台風のときはシートは撤去しておきましょう。

 

プランターでも露地でも、できることと確認・注意

■収穫できるものは収穫する
収穫出来そうなものは、早めに収穫してしまいます。熟す前でも、実が付いているものは強風による落下で周りを汚したりぶつかったりするおそれがあるため、収穫するにはまだ早いと思っても収穫します。

 

■余分な枝や葉を取り除く

余分な枝は剪定し、繁り過ぎたり枯れかけた葉は散乱するので、あらかじめ取り除いておきます。

 

■排水溝の掃除を行う

排水溝が詰まらないようにしておくのも大事な対策の一つです。台風の影響で排水溝が詰まってしまうと、ベランダが水浸しになったり、マンションでは下の階や隣の部屋のベランダにも水が流れ込んだり、家庭菜園が浸水して根腐れを起こしてしまいます。

プランターからこぼれた土や葉っぱで排水溝が詰まらないように、事前に排水溝の掃除を行いましょう。

 

■ジョウロや園芸資材などを屋内に片付ける
ジョウロや園芸資材などの軽い道具は屋内に片付けましょう。支柱などは散らばらないように束ねておくといいです。

 

■作物に風除けをしましょう

野菜の苗が小さい場合は、倒れないようにビニル製のドームカバーやキャップなどを被せておきます。上に重しを乗せたり地面にしっかりとピンで固定したりなどして、キャップが強風で飛ばされないようにしておきます。

 

■支柱を強く固定しましょう

草丈が高い作物は紐などで支柱にしっかりと誘引し、周囲に紐を回して強風で株が暴れるのを防ぎます。

支柱の数を増やしたり、太い支柱に変えるなどすることも有効です。また、支柱の根元を土や石で固めるとさらに安定しますし、斜めに支柱を渡して補強すると風による被害を少なくできます。

 

■土寄せを行って揺れを減らす

発芽したばかりの幼苗や草姿の細い作物は、株元に土寄せをしましょう。強風で土が飛ばされると、植物が根元から折れたり、根元が露出して倒れやすくなります。

中耕して柔らかくなった表面の土を、枝分かれしている部分まで、葉にかからないようにして土を盛ります。

 

■グリーンカーテンは支柱とネットを補強するか、一時的にネットを下ろす

グリーンカーテンは支柱やネットを補強するか、いっそのことネットごと地上に下ろします。そっと畳むように下ろした上で、ビニールシートを被せてブロック等の重しを置いて固定しておきます。

風に煽られるよりもダメージは少なく済むので、台風が去った後にお世話してあげると株も元気になります。

 

台風通過後は・・

台風が過ぎ去った後は、菜園の被害状況などを確認し、ベランダの掃除や片付けなど後処理を行います。

支柱が倒れていた場合は、支柱ごと作物をゆっくり起こし、植物の生命力を信じてできるだけまっすぐにしておきます。ただ、無理に力を入れて折れないように注意しましょう。

 

台風前にできることをまとめてみました。

天気予報で台風の接近が分かった時には、ぜひ参考に対策をされてください。

ただし、台風の影響が出ている状況で、無理に畑や農場で危険な作業をするのは避けてください。台風が接近していることで、雨で地面がぬかるみ、風は強くなっています。通常より危険な状況にいることを認識し、ご自身が安全な場所にいることを優先させましょう。

台風が近づいてきて慌てたり心配することがないように、余裕をもって対策をされてくださいね!

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