こんにちは!
菜園ナビ事務局のAです。
突然ですが、皆さんが育てている作物に“アブラムシ”が発生したことはありませんか?
アブラムシは年中発生するし、尽きないので厄介ですよね…。
アブラムシはキャベツ、ブロッコリー、小松菜など「アブラナ科」の野菜につきやすいと言われています。
今日はその実態について学び、駆除方法と予防法をお伝えしていきたいと思います。
アブラムシはどんな虫?
前述通り、アブラムシは年中発生する厄介な虫です…。
特徴は植物の汁を吸う「吸汁性害虫」で、植物の新芽を好みます。
人間に害を与えることは基本的にありませんが、作物の栄養を吸い取ってしまうため、寄生するとさまざまなウイルスを媒介したり、作物が枯れてしまうこともあります。
ナビラー(家庭菜園SNS菜園ナビユーザー)のいいとも!さんが育てているレタスにもアブラムシが発生し、きちんと駆除したつもりが駆除しきれておらずそのまま食卓にあげててしまったこともあるのだそうです…。いざ食事どきにアブラムシがついていると一旦手が止まりますね…。
いいとも!さん
「レタスにはアブラムシがつきもので、来て当然ですよねえ。なので、水に浸けてアブラムシが浮いてくるのを待って、それから葉を一枚一枚バラシて、更に水に浸けて洗い、アブラムシがもう1匹もいないか、よ~く確認して食べるようにしています。それでも時々、取り除けていないアブラムシを発見して、ゲェー・・って感じになり、恐ろしくてレタスの生食ができないようなことに。
レタスからアブラムシを駆除する良い方法を教えてください。
日頃は目合い0.5ミリの防虫ネットを使い、農薬は使用していませんが、使うべきでしょうか。それとも生きたアブラムシごと食べることは当たり前のこととして、慣れる?気にしない??食べられる昆虫と考える??ようにすることで克服するのでしょうか・・」
アブラムシが発生する原因とは?
アブラムシは一体なぜ発生するのでしょうか。
考えられる要因は主に2つあります。
要因①窒素分の多い肥料を過剰に与えている
窒素分の多い肥料を与えすぎると、葉で合成されるアミノ酸が多くなりすぎてしまいます。
アブラムシはアミノ酸が大好きなので、多く作られすぎたアミノ酸にアブラムシが寄ってきます。
ナビラ―のポコさんも同様の要因を予測しています。
ポコさん
野菜にはアブラムシを当然つくものと思っています(ネットを使っても)。でも、今年は少ないのかと感じています。
良くいわれるのは、肥料に窒素分が多いとアブラムシが多く発生するとのこと。
私は葉物・大根・ニンジン等無農薬で米糠しか使っていませんが、アブラムシは発生しています。
最後のご質問に対する私の答えは、「慣れる・諦め・我慢」です。
要因②株間が狭く密植状態
kaoruさん
レタスにアブラムシ困りますね。
どちらかと言えば、ウチでは虫がつきにくい野菜と思ってました。ナメさんがついて困ることは、よくあります(涙)。いずれにしても、いたらよく洗います。
白菜なんか(酷い時は)剥いて剥いて小玉になったりします(><)
いいとも!さんの場合、目合いの細かいネットをしても付くなら、チッ素の効きすぎとか、逆に風通しが悪くなったためとか考えられませんか?
私なら大発生する前に、水で洗い流すか、木酢液や牛乳をかけて置いたあと流すかな。ヤツらは何度でも来るので、厄介です。一番困るのは、ウイルス病を媒介することかもしれません。
かただんごさん
よく言われる原因は、①窒素過多(化成はもちろん、鶏糞・米ぬか・油粕等を使うと窒素過多になりやすい)。
②生育環境(過密、通風や日照の不足など)。
③生態系のアンバランス(農薬の多用で天敵がいなくなったり、棲家がなくなったり)。
どうですか、思い当たることはありませんか?
私は、ダイコンやソラマメなど食べる部分と別のところのアブラムシは無視です。
レタスやハクサイなどの結球物は、他の害虫被害の方が深刻なので対策はそちらが優先。
コマツナやミズナなどの葉物野菜は、洗い流すか除去するかして食べてます。ということで、アブラムシはホッタラカシかな。
kaoruさんやかただんごさんが書かれているように、考えられる要因としては窒素が多かったり、作物が密植状態になっていたりすると風通しが良くなく日光も平等に当たりずらいので結果的にアブラムシの発生を誘引していることになってしまいます。
次の作物を植え付けする時には、成長後のボリュームも考慮しながら間隔を広めに植え付けてみてください。
アブラムシの駆除方法
既に発生してしまっている場合は早く取り除きたいですよね…。
簡単に駆除する方法をいくつかご紹介します。
・手で取ったり指ではじいて取り除く
発生しているアブラムシの数がまだ少ない場合には手指を使って簡単に駆除できます。
・粘着テープ、歯ブラシで取り除く
粘着テープは粘着力が弱いものを、歯ブラシは毛が柔らかいものを使用しましょう。
・テントウムシに捕食してもらう
テントウムシはアブラムシを捕食してくれる天敵です。成虫のテントウムシ一匹で1日10~100匹のアブラムシを食べてくれます。
ただし、アブラムシを食べない種類のテントウムシもいるのでご注意ください。
アブラムシの予防法
アブラムシは年中発生するので、発生を完全に防ぐことはなかなか難しいですが、出来る限りの予防をして作物への被害を最小限に抑えましょう。
予防法をいくつかご紹介しますので、実現できそうなものがあれば実践してみてください!
・コーヒーを吹きかける
アブラムシはコーヒーが苦手です。使用するコーヒーは、インスタントで問題ありません。コーヒーをそのまま作物にかけるか、少し抵抗がある方は百均でも売っているスプレーボトルを使って、ミスト状で吹きかけてみてください。
より確実にアブラムシを駆除するには、コーヒーに食器用洗剤を少量混ぜてから吹きかけてください。
※間違えて飲まないように十分ご注意ください。
・ローズマリーを吹きかける
ローズマリーには忌避効果があるので、作物の周りに散布したり、防虫ネットに吹きかけることで対策できます。
・不織布をトンネルにする
不織布は光や水を通すので包んだまま水やりもできます。
ヒロスキーさん
私のアブラムシ対策は、不織布をトンネルにしています。不織布ならアブラムシは入ってこれません。
管理や収穫などで不織布をめくるのは、(アブラムシが飛んでくることを想定して)アブラムシが飛ばない朝の内がいいでしょう。
ヒロスキーさんが実践している不織布のトンネルでの対策、GOOD!です★
どうしてもアブラムシが発生してしまったら、薬品を使うことも1つの手段ですが、アブラムシがひどくなってしまう前に、今回ご紹介した方法で作物を元気に育てましょう!
本日ご紹介した実際のやり取りはこちら。
■「レタスを美味しく食べる方法」:いいとも!さん
そのほか、過去のまとめ記事でもアブラムシ対策について取り上げているのでこちらもぜひご参考ください!
■害虫の代表?!アブラムシ対策について、ナビラーさんはどうしてる?
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