こんにちは!
菜園ナビ運営事務局のワイです♪
さて、本日は栽培の話からちょっと脱線して、広く植物…お花…胡蝶蘭についてお話したいと思います。
家庭菜園SNS菜園ナビを運営している株式会社オーレックホールディングスは先日、福岡市の中心部、大名に新事務所を開所いたしました。オープンにあたり、有難いことに取引のある企業様から胡蝶蘭を何株かいただきました。
その後枯れてくる花を取り除きながら起こった疑問が、この後どうすればいいの?ということでした…。
今日は贈り物の胡蝶蘭の手入れと植え替えについて見ていきます!
なぜお祝いに胡蝶蘭を送るの?
鉢植えの胡蝶蘭などは、良い根(良い値)がつく、商売の根を張るなどという縁起も担ぎ、花言葉は「幸福が飛んでくる」で、お祝い事の 贈り物として人気です。さらに、胡蝶蘭は花持ちがよく、お花は1カ月ほど長く花を楽しめます。
お手入れも簡単で、元気な株であれば二番花も楽しむことができますし、適切な場所に置いて正しく管理すれば50年以上生きるとも言われています。
いただいた胡蝶蘭は飾った後、どうすればいい?
それでは、いただい胡蝶蘭は飾っている期間が終わって、お祝いを彩る役目を終えた後はどうすればいいのでしょうか?
1.ラッピングを外そう
お祝いで胡蝶蘭を贈られた時には、ほとんどがラッピングがされている状態かと思います。綺麗に飾られたラッピング材を外すのはもったいないかもしれませんが、ある程度楽しんだら、一番最初の水やりの時点で取り外しましょう。
胡蝶蘭の根は湿気に弱く、水抜きができない状態で、鉢の中がこもり蒸れてしまうと根腐れやカビの原因になります。
2.週に1-2回、水やりをする。
胡蝶蘭の根は乾燥に強く、1週間ほどは水やりをしなくても全然平気です。表面が乾いたらおこなうのが基本で、鉢の表面の水苔や植え込み材が乾燥していたらはじめて水をあげる位で大丈夫です。水揚げしやすいように、常温の水を午前中にやります。
胡蝶蘭が枯れる原因として一番多いのは、水のやりすぎによる根腐れです。水やりは表面が乾いたらおこなうのが基本で、週に1-2回が目安です。冬場で、湿度が高いときは1ヶ月以上水を与えなくても良いと考えます。
3.気温は15〜25度で、風通しの良いところに置く。
胡蝶蘭に適した温度は15〜25度で、低温で乾燥する場所には弱い性質があります。
風通しの良い場所が最適な環境で、葉の色が変色し枯れてしまう「葉焼け」を防ぐため、窓際に置く際もレースカーテンなどで直射日光が当たらないようにしましょう。
陽の光が間接的に得られる、明るい場所が好ましく、1日の気温差が激しくなる場所や、エアコンの風が直接あたり乾燥してしまう場所は避けるべきです。
冬場の夜などは窓際は胡蝶蘭にとっては寒すぎるため、窓際から離し、温度が低くなりすぎないようダンボールなどで囲ったりして暖かくしてあげましょう。
花が散った後も楽しみたい場合は植え替えを
胡蝶蘭は、一本の花茎にたくさんの花をつけますが、咲き終えた古い花は見つけ次第花首の位置で摘み取ります。花茎についている花のうち、3分の2ほどが咲き終わったら、花茎を根元からカットします。
ただ、胡蝶蘭を二度咲きさせたい場合は、花茎を根元から切らずに、根元から数えた2〜3節を残して、節の上2cmの位置でカットします。花茎を残しておくことで、1〜2ヶ月後、切り口から新しく花芽が伸びていき、二度咲きを楽しむことができます。
そして、花が散った後に植え替えを行えば、胡蝶蘭の寿命を伸ばすことができます。理想的な時期は4月~6月で、毎年植え替える必要はなく、だいたい2~3年に1回くらいの頻度で問題ありません。
植え替えに当たって、準備するものは【花が散った状態の株、今使っているものより少し大きめの鉢、植え込みに必要な水苔やバークなどの資材、胡蝶蘭用の肥料、はさみ】です。
植え替え作業については、ここで簡単に説明しますが、実際に行う前には詳しく情報を集めて作業に取り掛かってくださいね。
今まで植わっていた鉢から、胡蝶蘭の根を傷つけないように、ゆっくり慎重に株を取り出します。熱湯や火で炙って消毒したハサミで、花芽や傷んだ根を取り除きます。
1本1本の根を軽く持ち上げるようにして、根の周りについているバークや水苔などの植え込み資材を丁寧にほぐして取り除きます。クリーム色や薄緑色の元気な根を残し、黒っぽく変色したブヨブヨでスカスカの感触をした傷んだ(腐食している・カビている・病気)根があればハサミで取り除きます。
水苔で植え替えを行う場合は、湿らせておいた新しい水苔を根の周りに多めに巻きつけて、鉢の中に押し込むように入れます。力を入れて押さえ株を固定し、鉢の端から2センチ程度下まで水苔を敷き詰めます。
バークを使用する場合は、まずひとつかみポリポット鉢に入れて、固形肥料を入れた後、その上から再度バークをひとつかみ投入し、根に直接触れないようにします。株をポリポットの真ん中に入れて、隙間のないように周りにバークを詰めていき、完了したらポリポットを鉢に入れます。
植え替え後の注意点は、発根を促進させるため、すぐに水やりをしないことです。バーク栽培の場合は1週間、水苔栽培の場合は2週間程度水やりを停止します。時々、葉の表面に霧吹きする位で構いません。株の負担を減らすため、肥料も要りません。
いかがでしたか?
実際、胡蝶蘭をいただいた後の作業についてみてみました。
長く花を楽しむことができ、管理もそんなに大変ではない胡蝶蘭。今度贈られることがあれば、ぜひ手入れをして長く楽しんでくださいね♪
私も今ある株をできるだけ長く持たせたいと思います…。
菜園ナビでは、栽培の悩みを相談したり、収穫の写真を投稿して喜びを共有したり、育てた野菜の記録や日記を通して全国のユーザーと交流することができます。みんなと一緒に家庭菜園を楽しみませんか?