みなさんの野菜は無事に育っていますか?
家庭菜園を始めてみたい方や、始めた方の中には「失敗しないように栽培したいけど自信がない」「失敗してしまった、どうしたら?」と心配に思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。
学ぶ・育てる・つながりあう家庭菜園SNS「菜園ナビ」は、失敗経験から学びあう場としても利用されています。ナビラー(菜園ナビユーザー)さんたちがどのように失敗して、どう解決したのかをリアルな話を聞いて、自身の対策を探ることができるのです。
今回ご紹介するのは、菜園歴「初心者」として登録中の「snapper」さんの投稿日記です。サツマイモの発芽に失敗したという投稿日記から、無事発芽した日記までを追いかけてみましょう。
「伏せ込み」でのサツマイモの発芽に失敗…どうすれば?
snapperさんは茨城県で露地栽培を始めたナビラーさんです。サツマイモの苗を作ろうと、芽を出させるための芽出しの種芋を植えつける「伏せ込み」という作業をしましたが発芽しません。
種イモを発芽適温25~30℃の温床に、頭が少し出るくらいの深さで10cm程度の間隔を開けて横向きに並べます。
様子を見てみると種芋のサツマイモは腐敗してしまっていたそうです(一部抜粋)。
“温床内のビニールをとり、芋を掘り返して見ると、ものすごい湯気とともに腐敗した芋が出てきました。芋は完全に腐敗していました。一部にカビが生えていました。どうして失敗したんでしょうか。水の与えすぎでしょうか?温度が高すぎたからでしょうか?”
それまでの投稿日記でsnapperさんの作業状況を見たナビラーさんたちは、次々とコメントを返しました。
原因は何?ナビラーさんが推測してくれました!
露地栽培歴17年以上の「ポコ」さんは次のように考えたそうです(一部抜粋)。
ポコさん
“ゴミ袋をベタ掛けることにより、温床に空気(酸素)が上手く入っていかないので嫌気性の発酵をしているのではないかと。(温床は地面を掘っていますので空気の循環ができていないと思います。)”
そして自身も過去に種芋を腐らせてしまった経験があるという菜園歴約15年の「六実のおじさん」さんも、空気循環に注目してコメントしました(一部抜粋)。
六実のおじさんさん
“ゴミ袋をかけてあるのはイモの上かな。イモの上にせよ、下にせよ空気の循環が遮断されてしまいますね。”
野菜作り20年以上の「ゴンちゃん」さんも、以前同じ状態を経験したといいます(一部抜粋)。
ゴンちゃんさん
“これは、多分間違いなくビニールをベタ掛けしたことで種芋が蒸し芋状態になったためですね!伏せ込んだ種芋の地表は空けておく必要がありますね!”
みなさん同じ見解でした。ビニールベタ掛けが原因で、種イモが蒸されてしまったようです。酸素の通りをよくすることも大事だったんですね。
みんなのコメントをヒントに再チャレンジ!
そして他のナビラーさんたちのコメントも参考にして、「snapper」さんは再チャレンジに動き始めます。
今回は、種芋の下に敷いていたビニールシートを外しました。
そして上にベタ掛けかけていたゴミ袋も外します。
前回の失敗の原因と対策について、snapperさんはこう考えたそうです(一部抜粋)。
“底にしいたビニールシートの排水がうまく機能せず、豚糞肥料の液とともに溜まり、上からかぶせたビニールシートにより蒸発も出来ず、日中の高温と下からの発熱で蒸され、腐ったのでは。
日中はビニールトンネルを少しあけ、夜に閉める感じで温度管理していこうと思います。”
とやりなおしながらも、「もうだめか」と思っていると、今度は無事、発芽に成功したのです。
種イモから旺盛な芽が出てきています!
いかがでしたか?サツマイモの苗を作る際に、今回のsnapperさんのような失敗体験は参考になるかもしれません。
「菜園ナビ」で気になる失敗体験日記を見つけたら、ぜひその前後も追いかけてみてください。なぜ失敗して、どう解決したのかヒントが見つかるはずです。
「菜園ナビ」では各ナビラーさんの作物ごとに投稿日記を時系列表示できるので、確認も簡単ですよ♪
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