こんにちは!
家庭菜園SNS菜園ナビ運営事務局のワイです♪
10月に入り、いよいよ秋の収穫シーズンが本格化してきました!朝晩の涼しさが心地よく、畑仕事にも最適な季節ですね。
この時期の家庭菜園の楽しみといえば、なんといってもサツマイモの収穫!春に植えた苗が、土の中でどれだけ大きく育っているか、掘り上げる瞬間はまさに宝探しのようなワクワク感があります。
でも、「いつ収穫すればいいの?」「掘り方にコツはある?」「収穫後はどう保存する?」など疑問も浮かびますよね。
サツマイモは収穫のタイミングと保存方法次第で、甘さも保存期間も大きく変わります。せっかく大切に育てたサツマイモを、最高の状態で味わうために、今回は収穫から保存までをおさらいしておきましょう。
正しい方法で収穫・保存すれば、来年の春まで美味しいサツマイモを楽しめますよ!
※紹介する内容がすべて正解というわけではございません。ご参考までに、ご自身の経験を重ねていってくだされば幸いです!
収穫のタイミングの見極め方
まずは、育てたサツマイモの収穫のタイミングは?
■植え付けからの日数で判断
サツマイモの収穫適期は植え付けから約120~150日後が目安で、5月に植えた場合は9月下旬~10月中旬、6月植えなら10月下旬~11月上旬が収穫時期になります。
■地上部の変化をチェック
葉が黄色く変色し、全体的に勢いが落ち着いて、つるの伸びが止まる時に判断します。
※サツマイモは寒さに弱いため、初霜が降りる前には必ず収穫を完了させましょう。霜に当たると芋が傷んでしまいます。
■試し掘りで確認
収穫時期が近づいたら、株の端から少し掘ってみて芋の大きさを確認しましょう。
試し掘りで、芋の直径が3~4cm以上で、皮もしっかりして表面にツヤがあれば収穫を考えてもいいかもしれません。
掘り方のコツ(傷つけない方法)
さて、いよいよ芋を掘っていきます!気を付けるべきポイントは?
■収穫に適した天候を選ぶ
収穫に適した天候は、晴天が2~3日続いた後の土が乾いている状態です。雨上がりの湿った土では芋に泥が付きやすく、保存性も悪くなってしまいますので、雨の直後は避けましょう。
■準備する道具
スコップ、移植ゴテ、手袋、収穫かごなど、作業しやすいものを準備しましょう!
■基本の掘り方手順
1. つるを切る:地際から30cmほど残してつるを切ります。目印として少し残しておくと、芋の位置が分かりやすくなります。
2. 株から離れた場所から掘り始める:サツマイモは意外と広範囲に伸びているため、いきなり株元を掘るのではなく、株から30~40cm離れた場所からスコップを入れます。
3. 芋を見つけたら手で掘る:芋が見えてきたら、スコップは使わず手や移植ゴテで慎重に土を取り除きます。
4. 芋の形に沿って掘る:芋は曲がっていることが多いので、形を確認しながら少しずつ掘り進めます。
■傷つけないための注意点
・無理に引っ張らない:土から完全に掘り出してから収穫
・芋同士をぶつけない:1つずつ丁寧に取り扱う
・皮を剥かない:表面の土は軽く払う程度に
・水で洗わない:収穫直後は乾いた状態で保管
傷が入ってしまった芋は保存がきかないので、収穫時の丁寧な作業が長期保存の秘訣です!
収穫後の乾燥・保存テクニック
長く保存するために、以下の点を参考にしてくださいね。
■収穫直後の処理が重要!
1. キュアリング(乾燥処理)
収穫したサツマイモは、まずキュアリングという作業を行います。これが長期保存と甘味アップの秘訣です!
・場所:風通しの良い日陰(軒下やガレージなど)
・期間:3~7日間
・並べ方:芋同士が重ならないよう新聞紙の上に並べる
・温度:30-35℃
・湿度:85〜90%
2. 表面の土を落とす
乾燥中に表面の土が自然に落ちてきます。手で軽く払い落とす程度でOK!水洗いは基本NGです。
■保存前の選別作業
「保存に向く芋」は、傷がなく、皮がしっかりしていて、適度な大きさ(手のひらサイズ)のもの。
「早めに消費する芋」は、傷があったり、掘る際に傷ついたもの。細すぎたり大きすぎたりするもの
■保存方法の使い分け
「短期保存(1~2ヶ月)」
・新聞紙に包んで冷暗所に保管
・段ボール箱に入れて通気性を確保
「中期保存(3~4ヶ月)」
・もみ殻や新聞紙に包んで発泡スチロール箱に
・温度変化の少ない場所で保管
「長期保存(半年以上)」
・専用の貯蔵庫を作る(次の章で詳しく解説)
■保存中のチェックポイント
・月1回の点検:傷んだ芋がないか確認
・温度管理:10~15℃をキープ
・湿度調整:乾燥しすぎず、湿りすぎず
正しく乾燥して保存をすれば、甘味も増して春まで美味しく楽しめるはず♪
長期保存のための貯蔵庫作り
長期保存のために、いくつか貯蔵庫の作り方をご案内します!
■発泡スチロール貯蔵庫
材料
・大きめの発泡スチロール箱
・新聞紙またはもみ殻
・温度計
・通気用の穴あけ道具
作り方
1.発泡スチロール箱の側面に直径1cm程度の穴を数カ所開ける
2.底に新聞紙を敷く
3.サツマイモを新聞紙に包んで層状に並べる
4.芋の間にもみ殻や新聞紙を詰める
■土中貯蔵庫
場所選び
・水はけの良い場所
・日当たりが良すぎない北側
・風通しの良い場所
作り方
1.深さ80cm、幅60cmの穴を掘る
2.底に砂利を敷いて水はけを良くする
3.側面に板を張って土の崩れを防ぐ
4.サツマイモをもみ殻と一緒に層状に入れる
5.上部に断熱材(わらや落ち葉)を敷く
6.雨除けに屋根を設置する
■室内貯蔵のコツ
適した場所
・床下収納
・階段下
・北側の物置
管理ポイント
・温度:10~15℃を維持
・湿度:70~80%
・換気:週1回は空気を入れ替える
・傷んだ芋は取り除く
月一回程度、状態を確認しましょう!
■気を付けたいトラブルと、その対処法
・カビが生えた:湿度が高すぎ→換気を増やす
・芽が出てきた:温度が高すぎる→涼しい場所に移動
上手に貯蔵すれば、翌年の春まで甘くて美味しいサツマイモが楽しめます!収穫の喜びを長く味わってくださいね♪
サツマイモの収穫は、家庭菜園の醍醐味の一つ!適切なタイミングを見極めて、丁寧に掘り上げることで、甘くて美味しいサツマイモを長期間楽しむことができます。
収穫のポイントをもう一度おさらいすると
■収穫時期:植え付けから120~150日、霜が降りる前に収穫しましょう
■掘り方:晴天続きの日を選んで、傷つけないよう丁寧に掘りましょう
■保存:キュアリングでしっかり乾燥させてから貯蔵
正しい方法で収穫・保存すれば、冬から春にかけて甘味の増したサツマイモを味わえますよ♪
今年もタイミングを見極めて、美味しいサツマイモをたくさん収穫してくださいね!
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※紹介する内容がすべて正解というわけではございません。ご参考にご自身の判断で試してみてください。
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